引っ越し前の品物整理のご依頼で伺いました。
白いドレスに身を包み花束を抱えた女性の姿が描かれた「ルイ・イカール」の銅板画や、鮮やかな色彩でデフォルメされた花々や鳥の姿が大胆に描かれた「ポール・アイズピリ」の大判のリトグラフの他、高蒔絵の装飾が施された簪や櫛、象牙や鼈甲で造られた髪飾り、古い銅器の置物や花瓶などを買い取らせ頂きました。
品物を一つの部屋に集めて頂きいておりましたので、段取り良く査定することが出来ました。
ご配慮頂き御礼申し上げます。ありがとうございました。
街中では雪の影響も治まりつつあり、ようやく通常のリズムに戻ってきた感じです。
明日の天気も雪の予報が消え一安心です。
なお、作者の経歴を下記に記載させて頂きます。
【ルイ・イカール(Louis Icart)】
1888年 南仏トゥールズ市に生まれる
1904年 トゥールズ高等商業学校を卒業
1905年 兵役終了後、友人エスキロルと演劇界を目指してパリに出る
1908年 雑誌「演劇批評」の表紙にHelliの署名でイラストを描く
この頃から画家になることを考え始める
1911年 「バラのメヌエット」「散歩の前に」「オペラ座にて」等数十点のエッチングを制作
1912年 オートクチュールのアトリエで知り合った年上の未亡人と結婚する
1913年 「演劇批評」での仕事が認められラボエシー画廊の第3回展に出品
1914年 ブリュッセルでファッション誌「ガゼットデュポントン」主催による個展
エリゼ宮で催されたデンマーク国王夫妻歓迎バレエのコスチュームをデザイン
1915年 長女レーヌ生まれる
1917年 ラ・ボエシー画廊の(戦争とユーモア画家展)に版画4点を出品
1918年 戦争をテーマとした作品がエノー画廊の目にとまり、アメリカ市場に販売開始
1920年 シモンソン画廊で油彩画の個展を開く
1922年 ニューヨークへ渡る
ニューヨークの画廊ベルメゾンで個展
1923年 ニューヨークからフィラデルフィアへ巡回後、帰国
1927年 レオン・ドヌール5等勲章を受ける
1928年 コレット著「気ままな小娘」の版画入り豪華本を手がける
1932年 ニューヨークメトロポリタン画廊で、油彩の連作「白いヴィジョン」の展覧会開催
1933年 「椿姫」(デュマ・フィス作)のポスターを制作
1943年 モンマルトルの丘に立つモーリス・ヌーモンの旧居を手に入れる
1944年 パリ解放とともに版画制作を再開する
1950年 モンマルトルの自宅で逝去
以上、略歴引用
【ポール・アイズピリ】
※恐れりますが、2014年1月22日の買取り事例の記事をご参照下さい。