オフィスの改装による不用品買取のご依頼で伺いました。
直線的なラインと淡い色彩で構成された「鄭相和(チョン・サンファ)」の抽象的な木版画や、幾何学的な図形で大胆にデザインされた「栗岡孝於 」の銅版画の他、芸術写真やブロンズのオブジェなどを買取らせて頂きました。
スタイリッシュなオフィスに飾られていた作品らしく、現代アートのような斬新なデザインや洗練されたフォルムの作品の多さが印象的でした。
このたびは人員増強によるオフィスレイアウト変更のため、大掛かりな改装をご予定との事で、お忙しい中、ご協力頂きましたおかげで手早く査定・買取を行うことができました。
ありがとうございました。
なお、下記に作者の経歴を紹介させて頂きます。
【鄭相和(チョン・サンファ[Chung Sang-Hwa])】
1932年 韓国に生まれる
1963年 ソウルの中央公報館で初個展
1967年 渡仏し、ジャン・ギャミオン画廊(パリ)で個展を開催
1969年 神戸に移住。国内各地で個展活動を展開
70年代より一貫して塗り重ねた色層をナイフでマス目状に掻き削り、こうした制作行為の集積であるオール・オーヴァー絵画を追求しつづけた。
1977年 再渡仏しパリで制作に専念
1978年 韓国20年動向展(ソウル、国立現代美術館)
1981年 韓国現代作家展(ブルックリン美術館)
1983年 韓国現代美術展(東京都美術館)
1987年シカゴ国際絵画展等に出品
以上、略歴引用
【栗岡孝於】
1951年 大阪生まれる
70年代後半から造形作家として精力的に発表をはじめる。
初期の版画から出発し大きな平面作品や彫刻などを制作する中で、公共空間の中にアート作品を設置するプロジェクトに数多く参加する。
1983年 第3回ハラアニュアル展(原 美術館、東京)
「現代美術の新世代展」(三重県立近代美術館、三重)
第7回フレヘン国際版画トリエンナーレ(ドイツ、特別賞)
1984年 アートナウ ’84 (兵庫県立近代美術館、兵庫)
1986年 現代日本の美術3「戦後生まれの作家達」(宮城県立美術館、宮城)
1988年 花の表現展(埼玉県立近代美術館、埼玉)
1988年 フランス・日本現代美術交流展(ドンジョ美術館、フランス)
1989年 日仏会館ポスター版画コンクール展(入賞、東京)
鹿島彫刻コンクール(佳作入賞、東京)
1998年 青森野外彫刻展(青森、模型賞)
1992年 京都郊外の山村にスタジオを移す。
2000年 (株)タカオクリオカを設立する。
2003年 アートコート ギャラリー(大阪)
2004年 彫刻の小径(大阪)
作者は平面作品・立体作品を問わず、与えられた空間の中に作品を置くことにより、その場の空気が変わり人々の意識が変化する単純明快な表現を目指している。
以上、略歴引用